2月17日の「Ng」さんの「天池寺と修験」興味深いですね。そこで今回は歴史の史実と云う事でなく、お話と云う事で気楽に聞いてください。清水寺(せいすいじ)の前住職熊谷さんのご家族の話では、清水寺が「天池寺(てんちじ)」として仙の山にあった頃役行者がこの銀峯山に訪れたという話もあるとのこと、本堂の裏には役行者の木造がありましたが、かなりの年代物でかなり傷たんでいました。
清水寺の役行者木像
また、龍昌寺は、大和の国「補巌寺(ふがんじ)」の開祖「了堂禅師」が大和から薩摩に旅する途中この地に立ち寄り仙の山の麓に小さなお寺を建てたのが始まりと云う事です。このように仙の山は文字通り仙人の住む山、即ち「仙の山」であったことがうかがえます。
龍昌寺跡参道口より仙の山(遠方の山)を望む、左のお寺は元仙の山山頂にあった「安養寺」
さて、余談ではありますが、上市場から要害山に登ると途中「吉迫口番所跡」があります、そこから山吹城址には上がらず、まっすぐ谷川沿いの坂を下るのが鞆浦街道です。少し下ったところに、道端に奇岩(ハンザキ岩)が飛び出しています。その昔役行者が天池寺(清水寺)を訪れた頃この谷川に巨大なハンザキの化け物が出没、この道を通る旅人を丸呑みにして恐れられていました。それを知った役行者はこの場所で化け物が現れるのを待ちついにある日の日暮れ頃化け物が現れ、夜通し役行者とハンザキ化け物の壮絶な戦いがなされ、東の空が白む頃役行者のとどめの法力により化け物は大きな岩にされてしまいました。それがこのハンザキ岩と云う事です。
鞆浦街道の「ハンザキ岩」
この話には続きがあり、この法力は56億7千万年後に解けその時さらにバージョンアップした化け物はこの世を滅ぼすとのこと、それを救うのが現在は菩薩である「弥勒菩薩」が如来に昇格して救ってくれるとか。なんか、話が途方もなくでかいですね。信じるか信じないかはご自由に。(銀爺)
56億7千万年後この世の終わりに如来となって救ってくれるという「弥勒菩薩」