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天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)の切れ味

 宮沢賢治の童話「風の又三郎」の転校生、又三郎の父親がモリブデン鉱山の技師であったということから発想をとばし、今回はそのモリブデンのお話し。

むかし、仕事の関係で牛のモリブデン中毒のことを調べたことがあります。その中で、島根県大原郡大東町(今は雲南市)地域で、黒毛和牛の被毛の白色化、下痢、繁殖障害などの疾病が多発していることを知りました。それがモリブデン鉱山周辺に多いことから、土壌から飼料を経由して牛に摂取された過剰のモリブデンに起因したものとわかりました。

かってモリブデンを産出していた旧大原郡大東鉱山はすでに閉山されていますが、戦時中には金属材料の強化素材として重要な鉱山でした。そのモリブデン産出量は昭和3536年頃が最盛期で、当時の日本の総生産量の66%を供給していた日本最大のモリブデン採掘地だったようです。モリブデンは最近では液晶パネルや太陽電池の部品として、また強度が求められる石油パイプライン、原発の冷却パイプ、そして身近なものでは包丁などに使われているようです。現在残念ながらモリブデンは、生産コストが安い輸入に頼っている状況なのだそうです。

三種の神器のひとつに天叢雲剣(あめのむらくもののつるぎ)があります。これは、神話にでてくる須佐之男命がオロチ退治をしたときに、オロチのお腹からでてきたと言われる鋭く硬い剣に由来します。後世になりますが、斐伊川上流のたたら製鉄から生まれた日本刀がなぜ鋭利でかつ強度を保つのかを研究したあるドイツ人によると、その日本刀の原料のなかにモリブデンが含まれていることがわかったそうです。神話と現代の科学が結びついたという興味深いお話しです。島根県は銀や鉄だけでなくモリブデンという有用なレアメタルの主産地でもあったのです。つづく(O)。

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