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あをによし

 新元号が“令和”と決まりました。その出典が、日本の古典である万葉集に依拠しているということでめでたし、めでたしと喜んでいる人も多いと思います。一方で、後漢時代の詩のなかに「仲春令月、時和気清」の一節があり、出典は万葉集かもしれないが、原典は中国にあるなどいろいろ論議されています。どっちにしても、使われている文字は中国から伝わった漢字であるという視点が抜け落ちています。

というわけで、わが国はにわかに万葉集ブームなのだそうです。石見銀山周辺でも、万葉集を代表する歌人である柿本人麻呂のゆかりの地が多くあります。そのうち、万葉歌人の足跡をたどるツアーが計画されるかもしれません。

 万葉集といえば、代表的なつぎのような和歌があります。

 

あをによし奈良の都は咲く花のにほふがごとく今盛りなり

                 小野老(オユ) 万葉集巻三・328

 “あをによし”というのは、奈良に係る枕詞(まくらことば)で、漢字では“青丹吉”とも。あをによしの語源にはいろいろ説があるようです。一つは、青丹とは、青色顔料を採る土のことを言い、奈良周辺にその産地があったことに起因しているという説。もう一つの説は、青丹は青色と朱色のことを言い、こちらの解釈の方が的を得ているような気がします。例えば、朱や青は薬師寺や春日大社に見られるように、お寺や神社の華やかな彩りを象徴する色で、“にほふ”という言葉で往時の華やいだ奈良の様子を修飾しているのだそうです。シルクロードの終着点であった奈良は、わが国にユーラシア大陸からの文化や技術をもたらした渡来人でにぎわった国際文化都市だったのです。図らずも、新元号にまつわる論争を考えた時に、文化には時代や国境の壁はないということを改めて感じました(O)。

| ガイドつれづれ日誌 | 01:54 | comments(1) | trackbacks(0) |
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コメント
 「あをによし」の「あをに」は青丹であり、お説のとおりだと思います。私はもっと踏み込んで、それは「瑞々しさのある丹(赤)」だと考えています。青は色を意味するだけでなく、新鮮さや若さを表わしています。青年という言葉や青垣という言葉があるように。

 丹については、先般蒲池明弘氏の著作(文春新書)を紹介しました。

 どうやら奈良も、その語源は大陸系の言葉のようです。ご指摘のように、「あをによし奈良の都」は国際性あふれるイメージを持っています。
| iso800 | 2019/04/18 8:00 AM |
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