活躍した郷土の人
2019.04.10 Wednesday
銀山大森の町並みの外れに井戸神社があります。
井戸神社は、江戸時代の享保年間に甘藷で、領民を救済した19代目の代官・井戸平左衛門正明公(井戸公)を祀ってある神社としてよく知られています。
神社は、明治12年に当時の国道(現・県道)沿いに創建され、大正3年〜5年にかけて現在地に再建されました。その境内に、井戸神社の復興に尽力された恒松隆慶氏の頌功碑が建てられています。
恒松隆慶氏の頌功碑
現在の井戸神社
神社の境内の灯篭には「恒松隆慶氏」の文字
恒松氏は、市民に広く浄財を求めて井戸神社を復興し、大正5年、井戸神社は現在の場所で遷座奉祝祭を迎えました。
衆議院議員などの政治家でもあった恒松氏ですが、
『 風教(人徳によって人を導くこと)の維持 』に力を注いだ人でもあります。
地域のために尽くした人々の顕彰活動を進め、特に力を注いだものの一つが、井戸公の偉績を世に伝え広めることでした。
その他にも、恒松氏の業績でよく知られているものに、山陰鉄道の開通と大田市駅の開設があります。これからの大田町の発展は、鉄道と駅の開設にかかっているとの強い思いから、奔走尽力されて実現に至ったものです。
恒松隆慶氏は、ガイドとして、地元小中学生の銀山学習や地域の方を始め、お伝えして行きたい郷土の人物です。
文 責(T)