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赤い屋根の風景

 山陰地方に住む私たちにとって、農村や町並みの石州赤瓦屋根の風景は当たり前になっています。ところが、旅行者の眼にはこの赤い屋根がとても新鮮に写るらしいのです。石見銀山の町並みの赤瓦の屋根が連なる風景は、文化的景観の代表的なものですね。お客さんには、「ヨーロッパのリスボンやプラハにも匹敵する赤屋根の景観」であるとガイドしています。「お前、リスボンやプラハに行ったことがあるのか?」という声が聞こえてきそうですが、そういう時には“写真で見た”という断りを入れています。

雪の似合う赤瓦(石州瓦)

 

国道9号線を下ると、しばらく赤瓦屋根の多い景色が続きますが、宅野の周辺にくると、瓦の色は突如としてほとんど黒になってしまいます。この辺りは昔から燻瓦(いぶしがわら)の産地だったことと関係するのかもしれません。昔、宅野と物資の交流が盛んだった頃の石見銀山の町並みの瓦の色も黒だったと聞いたことがあります。さて、宅野を過ぎると、瓦の色はまた赤が増え、石州瓦の産地である江津から益田にかけてほとんど赤色が続きます。さらに、9号線をたどり中国山地に入ると、やがて谷底に沈む津和野の町を上から眺めることになります。周辺の緑と調和した赤瓦の津和野の街があざやかで、思わず歓声を上げたくなります。県境を越え、山口市阿東町の高原地帯に入ると、 屋根のほとんどが赤瓦で構成され、その農村景観が何とも西洋的な景観に変わります。これが、木戸山峠のトンネルをくぐり、眼下に山口市がみえると屋根の色は雑多になります。

 

 本稿では、筆者のもっとも利用している国道沿線についてだけ述べましたが、あちこちに足を伸ばして屋根の色に焦点を当てた旅をしてみると面白いかもしれません。できれば、その土地土地に下車して、住んでいる人たちの話を伺いながら旅をしたいものです。赤い石州瓦の分布を探ることで、土地と土地を結ぶ陸運や海運などを通した昔からの経済的な繋がりだけでなく、文化的な交流の歴史がわかってくるかもしれません。ひょっとすると石州瓦経済・文化圏などというものがあるかもしれません(O)。

 

| ガイドつれづれ日誌 | 01:46 | comments(1) | trackbacks(0) |
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コメント
 石州瓦経済・文化圏ですか。石州瓦を切り口にしたこういう発想はおもしろいですね。

 ところで、一般庶民が屋根に瓦を葺くのは明治以降ではないかと理解しています。それまでは、百姓や町人の家屋はその多くが茅葺きか藁葺きでした。また赤瓦釉薬の開発も明治以降だったのではないかと思います。ですから、明治以降の経済・文化交流ということになるのでしょうか。間違っていたらご指摘ください。
| iso800 | 2018/02/15 12:33 PM |
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