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糞虫(ふんちゅう)はすごい

 またまた糞のお話しで恐縮です。コガネムシの仲間でとくに糞を食べる種を糞虫(ふんちゅう)といいます。国立公園三瓶山の放牧場には、牛の糞を採食する珍しいダイコクコガネが生息しています。ダイコクコガネは、体長18−28mmで、牛糞に飛来し、その下に坑道を掘り糞を運んでそれを採食します。産卵する時には、地下20〜30cmもの深い場所に育児室を掘り、その中で育児用の糞球を作成して、卵を産みます。幼虫はその中で糞を食べながら育ち、サナギになり、翌年成虫になるといいます(島根県ダイコクコガネ保護管理計画ホームページから)。このようにこの糞虫は、文字通り糞まみれの一生を送りますが、ダイコクコガネというこの上ないすばらしい名前をもらっ ています。島根県では、三瓶山の放牧地だけに生息していますが、近年の牛放牧頭数の激減により、島根のレッドデータブックのなかでは最も絶滅のおそれのある「絶滅危惧砧燹廚忙慊蠅気譴討り、もちろん採集が禁じられています。

 放牧地では、牛が糞をしたあとの草は牛が採食を忌避するため、パッチ状に草が生い茂ります。これが放牧地の窒素過多や雑草繁茂をまねき、放牧地の利用効率を著しく低下させる原因になっています。このようにダイコクコガネは、放牧地の掃除屋さんの役割を果たしています。三瓶山山麓で放牧による和牛経営をしているKさんは、見学者に草原景観を維持していくために、ダイコクコガネの紙芝居を作り、分かりやすくその重要性を啓蒙しています(O)。

| ガイドつれづれ日誌 | 09:06 | comments(2) | trackbacks(0) |
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コメント
《いにしへの銀のみやこは蕎麦どころ
たぬきもきつねもみんな大森》

いすぱにあ銀のポトシにリャマの文(ふみ)
今日この辺でにほひぬるかな

大概の子供が、一時期必ず昆虫少年(少女も?)になるのは、『ファーブル昆虫記』の貢献は大きいと思っています。私も御多分に漏れず、第1巻のスカラベ(フンコロガシ)で興味をそそられましたが、当然自分の住んでいる環境ではいる筈もありませんでした。
後年、「旨味」には鋭敏でスマートに糞にたかる処世を体得出来なかったのは、その時のトラウマかも知れません。

さて本題です。
本日ブログの勘所は、自然林は自然林の、草原は草原の、水田農作地帯などの人工生態系にはそれなりの精妙なシステムとメカニズムがあるという指摘であろうと思っています。私の勝手ながら。
江戸期の石見銀山と「環境への配慮」に関してはよく取り上げられます。
ただ、単純化して「環境に優しかった石見銀山ですよ〜」レベルの紹介程度(周辺山林の輪伐管理ぐらいは言及するにしても)では、そこから先には行かないのでは、とも思っています。
また、「精妙なシステムとメカニズム」は、何も生態学分野のみの専売特許ではなく、当時の社会(身分制度など)構造、法システム(公法・私法とも)、民俗習慣(禁忌や自然崇拝や宗教感情などなど)などが複雑な力学とバランスで構築されている「社会システム総体」に関しても同列です。
こんな事は、私なんぞが偉そうに言うまでもなく、近世史研究者や鉱山社会研究者には自明のテーマかも知れません。

ガイドにはガイドの使命があり、一人一人が研究者でもない以上、小難しい事は専門家に任せればいいという意見も有るでしょう。
しかし、訪問者からの素朴な疑問や、専門家には死角の視点からの見解を、一線でこつこつ収集できるのもガイドの方々のアドバンテージではないかと思います。
(O)さんのブログにはいつも新鮮な視点もあり楽しみです。おそらくご専門の学殖の反映とも思いますが、理系分野での奮闘です。
貴会にはまだまだ多方面の「専門家」がおられると聞いています。「知識」のみならず「自由な考察」の部分での牽引も楽しみにしています。

今日は12月7日。明日は、対英米開戦記念日。
ユネスコが、戦争の悲劇を二度と繰り返してはならないとの理念のもとに設立される3年と11ヶ月前です。

この時代日本の首都のショーグンに
かくも腐臭のにほひぬるかな      亀哭


| どっと・かめ | 2017/12/07 12:38 PM |
 ダイコクコガネとはいい名前を付けてもらいましたね。縁の下の力持ちならぬ、土の下の力持ちです。絶滅せずにフントウしてもらいたい。こういう存在をこそ大事にしなければならないと思いました。
| iso800 | 2017/12/07 12:41 PM |
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