いいくにつくろう
2017.11.21 Tuesday
源頼朝による鎌倉幕府の開設を1192年と学校で習った人が多いと思います。
1192年を「いいくにつくろう」と覚えた人も多いのではないでしょうか。
しかし、最近の中学校の歴史の教科書では、1185年とするところが出てきています。
従来の1192年説は、頼朝が征夷大将軍に任命された年ということで、現在も、1192年としている教科書もあります。
1185年説は、源氏が平家を倒した年で、頼朝が義経討伐のために全国に守護、地頭を配置することを認めさせたということを根拠にしています。
両説を紹介している教科書もあります。教科書会社によって記述が違うというのもどうかという気もしますが、それで「検定」に通っているのですから、どちらでもよいということなのでしょう。いずれ、どちらかに「統一」されるときが来るのかもしれません。
神屋寿偵による石見銀山の本格的採掘も、銀山旧記などによる1526年説がとられてきたわけですが、最近では、それより古い時代に書かれた清水寺の棟札による1527年説が言われるようになりました。今年の「石見銀山展」では、1527年と紹介されていました。
両説を紹介するのか、どちらかに統一するのか、どちらでもいいのか、お客様を案内する立場としては悩ましいところです。(A)