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コウモリの超能力(3)
昆虫などのエサが不足する冬季間、コウモリはどうやって過ごすのでしょうか。エサの多い秋に体脂肪を貯めこんで冬に備えるというのは、他の哺乳動物と同じです。コウモリはさらに、冬眠という手段でエネルギーを節約しています。この程度の越冬戦略なら、クマやヤマネと同じで別に珍しいことでもありません。ところがコウモリには、自分の体温を周辺の温度と同じ位に下げてしまうという他の哺乳類にはない、驚くべき特技を持っています。何もしないで、じっとしている時のエネルギー消費量を基礎代謝といいます。コウモリは体温を下げることによって、基礎代謝を極端に落とすという戦略で冬を乗り越える技を身に着けました。このような状態を生理学的には、トーパー(鈍麻状態)という そうです。温帯に棲む小型コウモリの休息中の心拍数は1分間で250〜450回、飛翔中には800回にもなるということです。ところが、トーパーの状態に入るとこれが10〜16回に低下するようです。 このトーパーといわれる特別な生理機構のために、コウモリはとても長生きするそうです。コウモリと同じ程度の体重を有するネズミの寿命はせいぜい3年程度ですが、キクガシラコウモリのなかには20年近く生き伸びたものがいるそうです。 本川達雄氏の「ゾウの時間 ネズミの時間」(中公新書)によると、ゾウは100年近く、ネズミは数年の寿命ですが、その一生の間にゾウもネズミも同じ20億回心臓が拍動するのだそうです。この法則から考えれば、ほぼ同じ体重のコウモリがネズミよりかなり長生きするのは、どうやらトーパーに秘密がありそうです。コウモリのトーパー状態はとくに冬に限ったことでもなく、エネルギーの消費を抑えたい場合にはいつでもスィッチが入るようです。人間も長生きしたかったら、トーパー状態になるためのスィッチをオンにすればよいわけですね。このスゴワザが成功すれば、ノーベル生理学賞受賞確実です。 もう一つトーパーに関連した興味深い生理現象にコウモリ特有の妊娠機構があります。例えば、ユビナガコウモリの妊娠期間は260日というヒトなみに長いものらしいです。前回、ユビナガコウモリの集団は、初夏から夏にかけて海蝕洞を利用して繁殖、子育てを行うと述べましたが、どうやら交尾は前年の10月頃にすでに行われているようです。受精卵はトーパー状態にある冬眠期間中は卵管の中でふわふわ漂っているだけで、時期をみて着床するという。一方、キクガシラコウモリの場合は、やはり10月頃に交尾は行うものの妊娠期間は70日あまり。ユビナガコウモリとキクガシラコウモリのこの妊娠期間の差はどこからくるか。キクガシラコウモリの場合は、交尾してもすぐ受精せずに、精子は 卵管や子宮のなかで長期間貯蔵され、翌年の3、4月の排卵を待って受精するということに起因するようです。  寒さや飢餓状態が続く厳しい自然条件下でも、生存するコウモリの生き残り戦略にはビックリです。コウモリの種類が世界中で966種にものぼり、地球上に存在する哺乳類の1/4を占める秘密はここにあるのかもしれません(O)。
| ガイドつれづれ日誌 | 00:09 | comments(1) | trackbacks(0) |
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コメント
「コウモリの他の哺乳類にはない驚くべき特技」と記述されてますが…冬眠時、体温は気温よりやや高い一定温度(シマリスで5〜6℃、コウモリでは5℃、ヤマネでは0℃くらい)を維持し通常に比べ代謝レベルが数十分の1まで低下するとされています。
参考URL
http://sciencejournal.livedoor.biz/archives/2641561.html 
http://www.asahi.com/edu/nie/tamate/kiji/TKY200511210185.html
| 杉山 昌典 | 2017/05/22 12:59 PM |
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