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コウモリの超能力(1)

 先日、久しぶりに大久保間歩のガイドをしました。

春休みで、お客さんの半分近くは子供たちでした。子供たちにとって、大久保間歩ではコウモリが大人気です。子供さんが多い時には、なるべくコウモリの話をするようにしています。大久保間歩観光客の感想として、コウモリの説明をもっとしてほしいという意見がありましたが、おそらく子供たちからでた意見でしょう。実は、ガイド中に周辺にコウモリが飛び回ると、子供たちだけでなく、大人もコウモリの方に注意が向いてしまい、ガイドの話はそっちのけになってしまう場面もしばしばです。というわけで、このブログではしばらくコウモリのお話しをします。

3月末の坑道では、前年11月に天井に集団で身体を寄せ合って冬眠していたユビナガコウモリの姿はすでに見かけられませんでした。冬眠を終え、どこかへ飛び立っていったのでしょう。一方、坑道内にはキクガシラコウモリが飛び回ったり、コウモリ傘のようにぶら下がっている姿がみられました。大久保間歩には、テングコウモリ、モモジロコウモリ、ユビナガコウモリそしてキクガシラコウモリの4種類のコウモリが棲んでいるといわれていますが、年間を通してここをねぐらとしているのは、キクガシラコウモリだけです。このブログで以前、キクガシラコウモリと冬期間に坑道の中で捕食される越冬中のプライヤキリバという蛾のお話をしました。実は、この捕食される昆虫たちの中には、コウモ リにむざむざと食べられないための機能を進化させている種類がいることがわかってきました。

 

コウモリの超音波レーダーを回避する昆虫

コウモリとくに小型のコウモリが暗闇の中でものにぶつかったりしないのは、あるいは虫を捕らえることができるのは、人間には聞こえないほどの高い波長の音を発信(超音波)して、その反射を把握して形を認識できるからです(エコーロケーションといいます)。キクガシラコウモリの鼻にあるひだひだは超音波発生装置で、大きな耳は反射音波を捕らえるパラボラアンテナです。真っ暗闇の中で、ヘッドライトで照らしながら飛んでいるのと同じですね。

ところが、コウモリの餌になる蛾やバッタの仲間には、コウモリが発信した超音波を察する能力を獲得し、それを感じると、飛翔の方向を変えたり、真っ逆さまに地上に落ちたり、場合によっては超音波に対して妨害音を発したりする種類がいたりするそうです。これに対してある種のコウモリは、飛んでいる餌だけでなく、地上の転がり落ちた昆虫をも捕食する能力を身に着けるという技を開発しました。生態学ではこの事象を、コウモリと昆虫の共進化といいます。何だかこれ、人類の核ミサイルとそれを防御する装置の開発競争に似ていますね。ただし、コウモリと昆虫の関係では、お互いに滅びないように生態系のなかで数を安定させるような作用が働くのに対し、人類のそれは絶滅に直結していると ころが大きな違いです(O)。

| ガイドつれづれ日誌 | 10:44 | comments(1) | trackbacks(0) |
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コメント
《われ以外他人(ひと)みな和菓子・・》

興味深く拝読しました。
大久保間歩からコウモリに場面を承け、「共進化」に転じさせた後、軍拡競争という「結」で締めくくる。まるで起承転結の教科書のような文章は参考になります。

今日の《コウモリ⇔蛾・バッタ》事例は、捕食-被食関係なので片利片害型の共進化なのでしょうが、いわゆる共生型の共進化なども視野に置けば、歴史や現状の世界解釈に面白い切り口があるかも知れません。

歴史解釈の手法としていま流行りの《世界システム論》などは、煎じ詰めれば「国際分業論」がベースなのだと考えれば、生物学の「棲み分け理論」を援用したっていい筈でしょう。
梅棹忠夫に至っては50年以上も前に『文明の生態史観』で、文明論(含む歴史解釈)と生態学の融合を試みています。
石見銀山という対象は「大ネタ」だけに切り口次第で多様な観かたが出来るのでは、と思っています。

学問としての厳格性を要求されない私たちアマチュアとしては、もっと気軽に”石見銀山解釈”をしてもいいのかな、とも思います。
(O)さんの深い知見を活かしたユニークなガイドが、更にリピーターを増やしたり銀山ファンの新たな層を掘り起こされる事を期待しています。

銀山の古文書(未公開)を読む会」会報癸隠韻ら抜粋
『銀山耳袋』
(ぎんざんねこのふぐり:銀山の珍談・奇談、庶民の噂話を採録:年代不明)

丁稚のかめ吉:「ご隠居様、悲しいお知らせです。カタカナが愛国的でないということで、大久保間歩ツアーという名称が禁止になりました。ワンコイン・ガイドなどももってのほかだと・・」
隠居の聖兵衛:「なんだそれは?またまた”でんでん総統”の妄想か?で、何となるのじゃ」
丁稚:「はい、《大久保間歩闇之道行(やみのみちゆき)蝙蝠付き》に変わります。ワンコインの方は《在走狗案内遊歩》です」
隠居:「なにやら心中ものみたいでおどろおどろしいが・・もう一つは”犬が中に居る”というおやじギャグか、センスが無いのお」
丁稚:「カタカナ禁止だけではありません、日本語も少しづつ変わるそうです。例えば、”権力者に阿(おもね)る”、は難しい言葉は嫌われるので”つよい者にみやねる”になります」
隠居:「そう言えば、ついさっき道端で”見るに見やねる・・”などと言っておったぞ。ようわからんが。それで、これらの変更もやはり《閣議決定》で決まるのか?」
丁稚:「いえ。共謀罪成立後は閣議も共謀という事になりますので、”安倍珍三勅語”で発布されます」


| どっと・かめ | 2017/04/06 5:55 PM |
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