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銀の世界史

  先般、松江の今井書店に立ち寄った時、表題の本「銀の世界史」(著:祝田秀全、ちくま新書、2016)が文庫本コーナーに山積みされていました。この本は、どうやら受験生や大学生を中心に相当売れていると思われます。冒頭に、次のような東京大学入試問題世界史(2004年度)の問題が掲げられています。試しに挑戦してみて下さい。

 1985年のプラザ合意後、金融の国際化が著しく進んでいる。1997年のアジア金融危機が示しているように、現在では一国の経済は世界経済の変動と直結している。世界経済の一体化は16、17世紀に大量の銀が世界市場に供給されたことに始まる。19世紀には、植民地のネットワークを通じて、銀行制度が世界化し、近代国際金融制度が始まった。19世紀に西洋諸国が金本位制度に移行するなかで、東アジアでは依然として銀貨が国際交易の基軸通貨であった。この東アジア国際交易体制は、1930年代に、中国が最終的に銀貨の流通を禁止するまで続いた。

 以上を念頭におきながら、16〜18世紀における銀を中心とする世界経済の一体化の流れを概観せよ。解答は、480字以内とし、下記の8つの語句を必ず1回は用いたうえで、解答せよ。

 

 グーツヘルシャフト(農場領主制) 一条鞭法 価格革命 綿織物 日本銀 東インド会社 ポトシ アントウウェルペン(アントワープ)

 

 この本を読めば、正解にたどりつくはずなのですが、錆び付いた筆者の脳味噌では何回読んでも難しいですね。使用すべきキーワードにアジアとヨーロッパに関するものが混在しているのも悩ましい。世界経済のグローバル化に大きく寄与したポトシ銀と日本銀、大量の銀を手に入れ「日の沈まぬ国」スペインは何故衰退の一途をたどり、とってかわって銀の産出がなかったオランダやイギリスが世界を制覇していったのかなど、世界史のなかで銀が果たした役割とその終焉についてはよく解説されています。

 世界史をなんでもかんでも理解したり、この文庫本を最後まで読み通す必要もないとは思いますが、ガイド中にお客さんからよく「最盛期の石見銀はどのように使われたのでしょうか」という本質をついた質問に対しては、少しは役に立つ本なのかもしれません(O)。

| ガイドつれづれ日誌 | 01:41 | comments(3) | trackbacks(0) |
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コメント
 銀という切り口で世界史を語る。この新書からは、近世以降の東西貿易の実態や東インド会社の内実など多くのことを学びました。

 ただ一つ、「銀の世界史」といいながら本文に石見銀山のイの字もなかったことに残念な想いを懐きました。
| iso800 | 2017/03/30 12:14 PM |
《シルバー・アカデミア・・》

「○○の中の石見銀山:(例)《大航海時代における石見銀山》」、という視点はもちろん有効です。
が、「石見銀山から見た○○」という語法と立ち位置で、当時あるいは現在の石見銀山遺跡を位置づける思考や研究も一つの手法ではないかとも思います。

・石見銀山から見た戦国前史(日本史)
・石見銀山から見た中世の鉱山(日本史)
・石見銀山から見たポルトガル東方戦略(世界史)
・石見銀山から見た倭寇(中国)貿易(アジア史)
・石見銀山から見たヨーロッパ物価革命(世界史)
・石見銀山から見た「国策」(日本近現代史)
などなど。

歴史解釈の起点と主語を「石見銀山」あるいは「石見産出銀」に置く事から出発すれば、各論考では何処かで自ずから石見銀山に言及する事になります。
歴史家・研究者が、「日本銀」や「東アジア経済圏」をテーマにした著述をものしても石見銀山に触れる事が少ないのは、この視点からの先行論文・論考の蓄積がまだまだ不足しているのも一因ではないかと考えています。
例えば、新書レベルの書籍で一例を挙げれば、(O)さんが紹介された『銀の世界史』と同分量の『金・銀・銅の日本史』(村上隆:岩波新書)などでも石見銀山に関する部分はわずか6ページ程度です。

そして、「石見銀山を核に置いた」立ち位置での研究の「期待される担い手」は、地元の研究者や郷土史家、歴史に興味のあるアマチュアという事になります。
ガイドの会には地方郷土誌に優れた論考を寄稿する会員さんもおられると聞いています。
また他にも幅広い知識と高い見識と併せ持った方の宝庫とも聞いています。とにかく、裾野を広くする事でしか「高さ」の底上げを計る事は出来ません。

貴会が、教育や学術研究の分野でも各種組織(行政の学術担当、教育・研究機関など)と就中、広範なアマチュア層との触媒役を果たされれば、素晴らしい事だと思います。
| どっと・かめ | 2017/03/31 1:32 PM |
《もうひとつの四月一日・・》

銀山の古文書(未公開)を読む会」会報癸垢ら抜粋
『銀山耳袋』
(ぎんざんねこのふぐり:銀山の珍談・奇談、庶民の噂話を採録:年代不明)

丁稚のかめ吉:「ご隠居様、悲しいお知らせです!遂にエイプリル・フールが廃止になりました」
隠居の聖兵衛:「おお、喜ばしいぞ。これからは領民は常に正しいことしか言わなくなるのか」
丁稚:「違います、制度は残ります。しかし、外来語では、《国や郷土を愛する心》が涵養出来ないので、今後は4月1日は伝統的和語の”卯月馬鹿”あるいは”孟夏愚鈍”と称します。”麦秋ばかぁ〜ん”はアウトです」
隠居:「しかし、今頃急になぜじゃ。やはり「取りもろす国」でんでん総統の妄想か?」
丁稚:「いえ。でんでん総統の《こころの友・花札親分》からの強い要請です。花札親分もでんでん総統も、口から出る言葉の大半は嘘か妄想なので、四月一日しか許されないのは大変都合が悪いと・・」
隠居:「そうか!さきほど代官所に行ったらもぬけの空だったのは、今日が”ウソ禁止日”になったからなのじゃな。そう言えば、シギやサギの姿も見えなんだのぉ」
丁稚:「はい。ですから、アメリカではエイプリル・フールという名称を変更し、1年の内、4月1日その一日だけは嘘をつくことが禁止になります」
隠居:「ふふん、見えたぞ・・あとは364日、エブリデイ・フール、じゃな・・」
丁稚:「大当たりです。わが国では366日すべて、《安倍珍三記念日》にしようという”閣議決定”が出されるはずです」

| どっと・かめ | 2017/03/31 1:42 PM |
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