<< October 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

カテゴリー
最新の記事
最新のコメント
最新のトラックバック
月別の記事
リンク
サイト内検索
その他
美味しんぼ 109 (ビッグ コミックス)
美味しんぼ 109 (ビッグ コミックス) (JUGEMレビュー »)
雁屋 哲
著名なグルメ漫画に『日本全県味巡り 島根編』が登場しました。石見の食の幸も色々紹介されています

国銅〈上〉 (新潮文庫)
国銅〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
帚木 蓬生
天平の世、大仏造営の命を受けて奈良へと旅立つ青年の苦難の人生を軸に、当時の人々の生き様が素朴で力強く描かれた良書
SPONSORED LINKS
MOBILE
qrcode
不要不急老人の戯言(14)

―気候変動がもたらすもの―

 オーストラリアの森林火災がようやく終息したと思ったら、今度はアマゾンの熱帯雨林そしてアメリカ西海岸でというように、地球上のあちこちで今までなかったような大規模な山火事が続いています。地球温暖化、気候変動にともなう高温、乾燥、豪雨などにより、気象専門家に「これまで経験したことのない」と言わしめるようなさまざまな自然災害をもたらしています。カルフォルニアの山火事を視察した当事国大統領は、「そのうち涼しくなる」と涼しい顔でのたまったとか。

オーストラリアの山火事を終息させたのは、皮肉にも今までになかったような豪雨によるものらしい。さらに、東アフリカから中東にかけての乾燥地帯には記録的な降雨により植物が繁茂し、これがバッタの大量発生をもたらし、これらの地域と近隣に住んでいる数百万人が飢餓の危機に瀕していると言われています。

ところで、数日前の新聞に鳥取県大山の山火事ならぬ真っ赤な炎のような紅葉の写真が載っていました。紅葉には早すぎるなと思って記事を読み進んだら、何とこれがミズナラの「ナラ枯れ病」によって枯れ死したことによるものらしい。この病気にやられるのは、文字通りナラ、クヌギ、シイなど落葉、常緑にかかわらずブナ科の、いわゆるドングリがなる樹木です。

ナラ枯れの機序は、まずカシノナガキクイムシという5ミリほどの虫が樹木に穴をあけ、トンネルを掘ります。そこまでだったら樹木にとって大した害にはいたりません。この虫は、通称「ナラ菌」といわれるカビの一種を一緒にこのトンネルに連れ込み、これが異常繁殖して、導管という根が吸収した水分を葉や枝に送る組織にダメージを与え、結果的に水の上昇が停止することによって樹木が枯れます。カシノナガキクイムシは直接木材を食べるのではなく、自分が開けた穴にこの菌を繁殖させ、その菌を食料にしています。この両者の関係は生態学的には「共生」と言います。それはともかく、今年の夏は高温に加え降雨不足だったことも大きな被害になった要因と言われています。実はこのナラ枯れ病は7〜8年前、この周辺の常緑広葉樹であるカシやシイの大径木に大きな被害を与えています。里山の循環的な木の利用がほとんど行われなくなり、キクイムシの活動にとって最適な樹齢になったからだと言われます。

 今まで、ナラ枯れの被害を受けるのは里山の樹木だけかと思っていましたが、今度は中国山地の原生林にもその被害が及んできたことになります。島根県には安蔵寺山、大万木山、それに三瓶山などにミズナラの原生林がみられますが、今どうなっているのか、これからどうなるのか気がかりです(O)。

| ガイドつれづれ日誌 | 08:11 | comments(0) | - |
| 1/1PAGES |