2020年、東京オリンピック・パラリンピックのメダルは100%都市鉱山からの金銀銅が使用されます。これは世界初で我が国ならではの発想ですね。日本は資源の乏しい国と教わってきましたが、都市鉱山による貴金属の埋蔵量は世界有数の国という事になるのです。
東京オリンピックメダル
過って日本は16〜18世紀世界有数の工業立国として世界に君臨しました。勿論その先駆けとなったのがここ石見銀山であった事はまぎれのない事実でしょう。
その「石見銀山」も江戸中期以降産銀量も少なくなり、銀山経営が次第に困難になってゆきます。そんな中、みんなで銀山を維持してゆく姿は驚きと感動です。その結果江戸後期には民間経営の間歩はほとんど休山となり、稼ぎ山と呼ばれる稼働している間歩は、ほぼ「御直山」と呼ばれる公営の間歩でした。「関忠太夫代官」による鉱山開発資金の捻出、それを制度化した「川崎代官」、森林資源の計画的確保、養育米やお取り囲い米、御勘弁味噌等々。石見銀山の歴代代官様のリーダーシップお見事!
江戸期の代表的な龍源寺間歩(公開部分)
話しは、都市鉱山に帰りますが、実は日本から古い家電がアジア諸国に流れているそうです。中国やベトナム等で基盤を粉砕し薬品処理をして貴金属を得るのですが、粗末な環境で行うため、健康被害、環境汚染が深刻になっています。これらの中には日本で電化製品の無料回収業者によるものも少なくないそうです。また日本でも山中に廃棄されることも、勿論これらの行為は良くないのですが、私はシステムの欠陥ではないかと思います。電化製品を廃棄するのにリサイクル料を徴収されるのは誰だっていやですね、リサイクル料は購入時に支払うべきではないでしょうか。そして、わが国の都市鉱山の資源を守るべきでは(銀)
リサイクル回収ボックス