やなしお道(銀山街道)国の史跡へ
2017.11.24 Friday
美郷町にある石見銀山街道「やなしお道」約6kmを国の史跡に指定するよう国の文化審議会は林芳正文部科学相に答申しました。
美郷町の石見銀山街道は江戸時代、初代奉行である大久保長安が石見銀山で産出した銀を広島県尾道市まで130kmの行程を3泊4日で運んだ街道の約6kmの部分。この街道の特徴は、とても街道が整備されていて、標高290m前後の尾根道を歩きます。また、銀山街道を護る会などによってシーズン通して整備され、毎月ウオークも実施しています。しかも子どもさんも歩ける街道となっています。特に版築工法を取り入れた土橋などが多数設けられ最短ルートで行けるよう工夫されています。また、やなしお坂といって厳しい坂道もあり、当時割増金を払ってまで銀を運んだ道なんですね。
このように、当時銀を運ぶ道として必要不可欠であったことから今回、国の史跡にするよう答申されました。筆者もこのやなしお道でガイドしています。この答申をうけて、美郷町の名所として町民の皆さんにもぜひ歩いてほしいし、多くの方が訪れることを期待したいです。(S)