サンゴヘビという猛毒の蛇がいるそうです、これによく似たミルクヘビがいるのですがこの蛇さんは全くの無毒蛇です、サンゴヘビは自分が「猛毒を持っていますよ~」的な感じで派手派手しい目立つ色「警戒色」で無駄な争いを避けているのですが、ミルクヘビはそのサンゴヘビに似せることで捕食者から身を守っている擬態の話なのですが、擬態が成立するには擬態の対象が同じところにいるのが条件ですよね。また捕食者は危険な対象相手を捕食しようと痛い目に遭いその経験から危険生物を敬遠するのでしょうが、とすると猛毒を持つことの意味がないのでは?サンゴヘビの捕食に失敗した捕食者は当然死んでしまいますからサンゴヘビが危険だと知るものはいないはずです。つまり擬態には経験が重要な要素なのに、経験者が死んでしまえばその貴重な経験を次に活かす事はありません。又ミルクヘビの方からするとサンゴヘビを四六時中観察しているわけでもないのに何故サンゴヘビに似せることが出来たのでしょう。
猛毒のサンゴヘビ
これに対して、偉〜い某学者さんが、サンゴヘビにはたくさんの仲間がいてサンゴヘビほど猛毒ではない弱毒のニセサンゴヘビが複数種いるそうでサンゴヘビもミルクヘビも彼らに擬態しているという説です。だとしたらそのニセサンゴヘビにとっては迷惑な名前ですね、本家なのに特許出願していなかったばっかりに紛い物が幅を利かすとは・・・(笑)。
思うに、自然界はそんな小難しい事は気にせず、水がより低いところに流れるがごとく、偶然の積み重ねが自然淘汰を繰り返して必然になっていったのだと思うのですが、銀爺風に言えば、気が付いたらこんな風になっていた。いい加減な言い方かもしれないけど・・・それが正解と思うのですがね~。(銀爺)
無毒のミルクヘビ